前々から噂には聞いていた「一目百万本」と評される葛城山のツツジ。
標高959メートルの山頂付近に群生しているツツジが見頃には山肌を真っ赤っ赤に染め上げるとのこと。
そんなツツジを一目見たいと思い、慎重に満開時期を狙い葛城山を訪れました。
葛城山山頂に到着するまでがほんとうに大変でした。
山の麓にある近鉄御所駅にはスンナリたどり着き、ロープウェイ前行きのバスに乗れたものの・・・。
沢山の自動車に阻まれバスが動かない。とにかくものすごい量の車。そして沢山の人。
嫌な予感はありました。
朝7時45分に放映されているNHKの関西ローカルニュースで、葛城山山頂が紹介されたからです。
テレビで大々的に取り上げられたら、そりゃ足を運ぶ人は自ずと増える。
バスは山道の真ん中で全然動かなかったので、途中下車して徒歩でロープウェイ乗り場まで向かうことに。
麓とロープウェイ乗り場のちょうど中間点で下車したのですぐに到着したものの、
なんとロープウェイはピストン運転をしていたとはいえ一時間待ちでした。
ロープウェイ乗り場前まで来ておいて引き返す訳にはいかない。
「一目百万本と評される絶景を是非見たい!」という強い願望から、一時間辛抱強く待ちました。
一時間待ってようやく乗ることができたロープウェイですが、朝のラッシュさながらのすし詰め状態。
とはいえ、何時間も缶詰にされるわけではない。約6分ほどの我慢我慢。
そして葛城山上駅に到着。山頂まではなだらかな坂道。ハイキングコース感覚で楽しめます。
山頂はもっと険しいところかとおもいきや、だだっ広い原っぱになっていました。笹で覆われていたのだとか。
その山頂からの景色。気温は高めでしたが、日差しは殆ど無くどんより曇り空でした。空気はおいしかったです。
ロッジの裏側につつじ園はありますが、とにかく山肌が「真っ赤」以外に形容しようのないそんな光景。
初めて見たときはなんというか、あまりの美しさに声を失いました。シャッターを切るのを忘れるぐらいに。
ツツジの合間をぬって歩くこともできます。ただ、足元が笹の葉に覆われていてつるつるすべります。
ただでさえ私の靴裏はつるつるだったので、カメラと我が身を守るのに必死で、何度も怖い思いをしました。
写真にあるような比較的広い通りでは三脚を立てたカメラマンが沢山いました。
いや分かります。これほどの絶景を目の前にすれば写真を撮りたくなるのは。無論、わたしもその一人なのですが。
遠目で見てもよし、近くでも見てもよし。ここのツツジの特徴のようです。
写真ですが、これ全部ツツジの花です。葉っぱはあるのですが、花が多すぎて隠れてしまって見えません。
花一つだけでもとても綺麗。このピンク色がなんとも言えません。
全部が全部ピンク色ではなくて、真っ赤、ピンク、オレンジ等々、いろいろな色のツツジが咲き誇っています。
それにしても、どうすればこんなに綺麗に群生するんでしょうか。
一旦谷底まで降り、そこから再びロッジのある高台に戻ることに。
その途中で撮影した一枚。燃え上がるような赤色の斜面に対して、遙か向こうに見える朧気な山並みのシルエット。
このコントラストがとても綺麗で、しばらく見とれていました。
どっちがこの山並みのほんとうの姿なのか。どちらも本当なのでしょうが。
ただ、この期間限定の真っ赤に燃える山肌。ん~、非現実的な空間としか思えない。
2時間ぐらい滞在してから下山しました。
来る時はあまりの車と人の多さにどうなることかと思いましたが、
我慢して山頂を目指し、
素晴らしいとしかいいようのないツツジを見ることができて満足満足。
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