2011年3月30日水曜日

クヴェアフルトの旅 -ちらっ-


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クヴェアフルトの旅 -Busbahnhof (バス停)-


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クヴェアフルトの旅 -城壁沿いの散歩道-


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クヴェアフルトの旅 -逆光が作り出したシルエット-


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クヴェアフルトの旅 -木組みの家 古いお家かな?-


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クヴェアフルトの旅 -街並み-


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クヴェアフルトの旅 -Nebraer Tor-


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クヴェアフルトの旅 -薬局の看板-


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クヴェアフルトの旅 -市教会-


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クヴェアフルトの旅 -城壁から旧市街地を望む-


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クヴェアフルトの旅 -堅牢な城壁-

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クヴェアフルトの旅 -ジャガイモ畑から城を望む 2-


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クヴェアフルトの旅 -ジャガイモ畑から城を望む 1-


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クヴェアフルトの旅 -並木道-

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クヴェアフルトの旅 -Rundweg-


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クヴェアフルトの旅 -Südostrondell-


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クヴェアフルトの旅 -Südrondell-

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クヴェアフルトの旅 -Pariserturmからの眺め-


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クヴェアフルトの旅 -Burgkircheの内部装飾-

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クヴェアフルトの旅 -左:Korn- und Rüshaus, 中:Burgkirche, 右:Fürstenhaus-


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クヴェアフルトの旅 -Marterturm-


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クヴェアフルトの旅 -Eselsstall-


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クヴェアフルトの旅 -Dicker Heinrich-


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クヴェアフルトの旅 -Korn- und Rüsthaus/Pariser Turm-

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クヴェアフルトの旅 -城を望む-


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クヴェアフルトの旅 -市庁舎-


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クヴェアフルトの旅 -マルクト広場-


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ザクセン風のマルクトらしいです。市庁舎は15世紀にその存在が文献で言及されているそうで、
17世紀に火災で一旦焼失するものの再建され、現在に至るそうです。

クヴェアフルト(Querfurt)の旅


さてさて、久々のザクセン=アンハルト州の町紹介&小旅行リポートです。

今回訪れたのは、ハレの西にあるクヴェアフルト(Querfurt)という小さな小さな町です。
日本じゃ殆ど無名の町ですが、ピアノ教則本「バイエル」の作者バイエルの出身地ということで名前が出てくる程度かも。



大きな地図で見る

地図を見るとハレの西南西の方にクヴェアフルトがあります。電車で行くとメルゼブルクで乗換えなければならず、
さらに60㎞圏外なのでホッパーチケット(Hopperticket)が使えません。そこで今回はハレからバスで行くことにしました。
バスなら若干時間はかかるものの(停留所が多いため)片道2,5ユーロで行けてしまいます。所要時間は約1時間です。


ハレとクヴェアフルトの間には大小様々な村が点在しています。村と村の間には畑しかありません。
バスの四方八方全部畑で、その畑の真ん中を走る真っ直ぐな道をバスは快走します。ひたすら真っ直ぐ、バスは走っていきます。
車窓から入る日の光とバスの揺れは心地よく、うとうと居眠りしてしまうほどでした。


クヴェアフルトですが、日本では殆ど紹介されていません。
ザクセン=アンハルト州の中では結構古い町らしく、その歴史は9世紀まで遡ることが出来るそうです。 
ドイツには総数150の観光街道があるそうなのですが、このクヴェアフルトはロマネスク街道に属する町です。
中でもこのクヴェアフルトは「ロマネスク街道の真珠」と評されているのだとか。


なぜ「真珠」と評されるのか、訪れてみて何となくわかりました。

2011年3月25日金曜日

鞄は見つからず・・・&ライプツィヒのアジアンショップ


カメラを運ぶのにピッタリな鞄を探すのにライプツィヒまで行きましたが、結局いいのは見つかりませんでした。

先の記事でも書きましたが、帰国時しか使わないかもしれないのに、いい鞄は必要ないなという結論に至り、

家にある鞄で何とかすることにしました。

 

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結局手ぶらでライプツィヒを後にすることになったのですが、興味深いお店を何軒か見つけることができました。

中でもアジアンショップの発見は収穫でした。といってももう帰国するので用事はないのですが・・・。

この発見は「ライプツィヒ 日本食 アジアンショップ」で検索して来られた方に役立ててもらえたらいいなと思います。

場所はKarstadtの近く。結構目立つ場所にあるので住所を示さなくても界隈をウロウロしていれば見つかります。

品揃えですが、日本食を作るための基本的な調味料はすべて揃っていました。味噌が売っているのは有り難い!!

豆腐があったので納豆もあるかなーって探してみましたが、残念ながら発見できず。

デュッセルドルフなんかに比べると日本人の数が少なく、需要がないからおいていないのかもしれませんね。

 

はぁ~、もう少し早くに見つけておればな・・・。

バスでライプツィヒへ!!


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ライプツィヒには先月のコンサートの時にも訪れました。その前は10月に始めてDDRカメラを買った時です。

この2回、いずれも雨でした。10月に訪れた折には、土砂降りの雨のせいで電車の発着が大幅に遅れたのを覚えています。

天気のよい日にライプツィヒに訪れたのは去年の4月まで遡ることになります。Museumsnachtの時かな。

町の中心にあるニコライ教会(写真)も綺麗でした。平日なのに結構人が多く賑わっていました。

 

今回、ハレからライプツィヒ向かう際、メルゼブルク(Merseburg)を経由して電車とバスを乗り継ぐ行き方を使ってみました。

メルゼブルクまで電車で行って(所要時間10分)、その後バスで1時間ほどゆられます。

天気のよい日はバスに揺られて、普段なかなか見ることがないドイツ郊外の風景を眺めるのもよいかと思い・・・。

料金は電車で直接行くのと変わらないはずなのですが、何故か1,3ユーロ多くなりました。

「何でだろうー」ってバスの中でずっと考えていましたが、帰りの電車の中でそのカラクリが解けました。

時刻表検索で調べたら、メルゼブルク経由だと6ユーロでした。しかし、実際今回の行程で払ったのは7,3ユーロ。

電車の切符はハレとメルゼブルクの2区間有効なものでした。

バスの切符は4,8ユーロだったのですが、既にメルゼブルクで有効なチケットを持っていたにもかかわらず、

それを告げずにメルゼブルク区間分の料金が上乗せされた切符を買ってしまったのです。

つまり、メルゼブルク区間分1,3ユーロを余計に払ってしまった・・・。

たぶん、切符を買う折に「メルゼブルク区間分は既に持ってます」と告げれば3,5ユーロで済んだはずです。

 

予想通り、バスの車窓からの景色は最高でした。バスはメルゼブルクとライプツィヒの間にある村を通っていきました。

村の家って結構個性的なものが多く、可愛らしいのです。村と村の間にある畑にはまだ何も植えられてませんでした。

途中、4~5年前一度訪れたIKEAがあるエリアを通りました。

道を挟んで反対側の区域には大きなショッピングセンターがありますが、4~5年前に見たものより拡張されていました。

 

さすがに1時間強バスに揺られていたら、降りた時お尻が痛かったです。

結局メルゼブルクからライプツィヒまでずっと乗っていたお客さんは私一人でした。

 

さて、いよいよライプツィヒにて鞄探しです!!

鞄探し


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昨日、実家に電話したら「15日に送ったって言ってた荷物、午前中に届いたよー」と教えてくれました。

どうやら第1便の荷物、本だけを詰めた20g荷物2個は税関でごちゃごちゃ言われることなく無事実家に到着したみたい。

火曜日に送った第2便も追跡してみたら24日深夜に飛行機に乗ったということがわかりました。

第2便には中古カメラが2台入っているので、税関に引っかからないかどうかちょっとドキドキしているのです。

無事通過すれば。中古入りカメラの荷物を第3便、4便にて送ることが出来るのですが・・・。週末までに判明するかな。



カメラ類ですが、始めて購入したDDRカメラであるExa 1aとPraktica L2は機内持ち込みで持ち帰ろうと思っています。

さらにもう一つレンズシャッター式カメラを手持ちにしようと思っているのですが、それらを入れる鞄をどうしようか困り中。

市販のカメラ専用(一眼レフ用)バッグってボディー1台+交換レンズ1~2本を運ぶのを念頭に置いているものが多く、

本体3台がすっぽり収まる大型のものって少ないのです。あることはありますが凄まじく高い・・・。

一つの鞄にカメラを3台入れるなんて帰国する今回限りだとすれば、あまり無駄な出費はしたくないのです。

ということで、今日はお天気もよかったので鞄を探しに出掛けることに。

 

ハレだけでなく1ヶ月ぶりにライプツィヒにも足を運んでみることに。

ライプツィヒの方がお店も多く、ヴァリエーションが豊富ではないかと思い・・・。しかし結果は・・・。

食事をご馳走してもらう&Sanfter Engel


久々に食事に誘ってもらいました。

誘ってくださったのは、私と同じ教授の下で博士論文を執筆されてる日本人です(以下「先生」と表記)。
日本で既に大学の先生をされているので、教授の指導を受けるために大学の授業がない3月や9月に来られるのですが、
いつも私に「お食事でもどうですか」と声をかけてくださります。


といっても2008年以来。お会いするのはすごく久し振りでした。


過去に2度食事に招待してもらったのですが、最初はドイツ料理で2度目はギリシア料理でした。
「お店は(どこでもよいの)お任せします」とのことだったので、色々考えた結果、インド料理にすることに。
レストラン選びって苦手なのです。なぜなら、これまで「レストラン」と名の付くところで殆ど食事をしてこなかったからです。
私が外食するところと言えばメンザ(学食)、中華インビス、ケヴァヴ屋ぐらいなものですから・・・。




さて、我々が向かったインド料理店ですが、店内内装もインド一色といった感じで雰囲気はすごくよいところでした。
席に着くないなやメニューを渡されましたが、開いてビックリ。料理の種類が多い。どれを頼めばいいか困るほどでした。
埒があかないので、とりあえずドリンクをオーダーする時に店員さんにお勧めは何か訊ねてみました。
ベタと言えばベタなのですが、カレーとタンドリーチキンがお勧めで、
カレーにはバスマチライス、タンドリーチキンにはナンが付くとのことでした。
店員さんのお勧めに従って、私はカレーを先生はタンドリーチキン(1/2サイズ)を頼むことにしました。



カレーとタンドリーチキンは辛さを自由に選ぶことが出来ます。
メニューには“欧風の辛さ”、”辛い”そして”インド風の辛さ”とあり、三段階になっているみたいです。
私が知る限り、ドイツ人って辛いものを食べないのです。 どうも苦手みたいなのです。
お店で scharf (辛い)って書かれているソース類も日本人が知っている辛口とはほど遠く、殆どが甘いのです。
なので「”インド風の辛さ”は危険な香りがするけど、それ以外なら大丈夫だろう」ということで、
私は2段階を、先生は1段階を選ぶことにしました。



今回、食事に誘ってくださった先生は女性です。
その方がドイツのレストランで食事される折いつも心配されているのは食事の量なのです。
確かにドイツ人の胃袋サイズに合わせてどっさり出てきます。
日本人でも男性ならまだ何とか食べられるものの、女性だったら本当に厳しいと思います。



今回も「カレーはご飯の量が多すぎたら困るので、私はナンが付いてくるタンドリーチキンにする」と仰ってました。
前菜にサラダが出てきました。それも結構な量。そして暫く待った後にメインディッシュが出てきました。
私のカレーですが、ルーの量は普通でしたが、バスマチライスは割と大きめのお椀にたっぷり盛られていました。
タンドリーチキンの方は思わず「え、これが鶏1/2なの」と言ってしまうほどすごい量でした。ナンも結構巨大でした。



さて辛さですが、ドイツ人の味覚に合わせたものになっておらず、日本人でも十分に楽しめる辛さでした。
先生が注文された「ヨーロピアン風の辛さ」のタンドリーチキンも結構辛かったそうです。
でも、辛いんだけど味自体はすごくよく、「辛い辛い」といいつつ2人とも完食してしまいました。美味しかったー。



「舌がヒリヒリするから、アイスクリームかラッシーで口直ししましょか」ということになり、デザートを注文しました。 



 

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私が注文したのはSanfter Engelという意味不明な飲み物。直訳すると「優しい天使」になります。
先生が「これ、天使ってあるけどどんなの出てくるんだろう」と興味を持たれたので、私が注文してみることに。
最初やってきたのはストローが一本だけ刺さった生クリームとアイスクリームが浮かんだラッシーでした。
「これ、どこが天使なのですか」と先生が質問されると店員さんは「わからない。適当につけたんでしょ」とのこと。
「やれやれー」と思っていたら、店員さんが緑色のヒラヒラが付いたもう一本ストローを持ってきました。



「(ストローの曲がり具合を指して)これで天使らしくなったでしょうー」と・・・。



確かに羽根に見えなくはないけど・・・。骨っぽい。 味は悪くなかったですよ。
一通り食事がすむと、最後にマンゴーのお酒を持ってきてくれました。



実はこの日まで、日本人と対面で話すのは1年以上ぶりでした。
日本語を話すことはあったのですが、ハレの町で日本人と日本語を話すのはほんと久し振りのことでした。



帰国前で何かバタバタと落ち着かない最中、
こうして食事に誘って頂いて日本語でたくさん会話できたのはほんとに嬉しかったです。
言葉では言い表せないほどのリフレッシュになりました。

 

さぁ、また明日から準備準備!!

2011年3月22日火曜日

ぞーさん、ぞーさん


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Sparkonto(預金口座)解約


荷造り等をしているとあっという間に日が経ってしまい、随分長い間更新が出来ませんでした。

ブログを改造しツィッターを載せてみました。ブログパーツが並ぶ右列ではなく、本記事上に表示するようにしました。
これで長い記事は無理でも、近況を気軽に載せることが出来るようになりました。



さて、いよいよハレ滞在も残り1ヶ月となりました。そろそろ帰国準備を本格的に進めていかねばなりません。


先週14日は手始めに本類を詰めたダンボール2個を日本に送りました。
DHL(www.dhl.de)には荷物を家まで取りに来てくれるサービスがあります。ただし申し込みはオンラインのみです。
本が入ったダンボールは一つ20kgあり、とても一人で運べるものではないのでこのサービスを利用しました。
取りに来てもらう時間も指定することができ(午前中か午後)便利です。


お次は健康保険の解約。
メールで知らせたら最終月の掛け金を振り込むための口座番号がpdf形式の手紙で送られてきました。
4月分は自動引き落としではなく、自分で振り込まなければなりません。作業は4月上旬でOKでしょう。



荷物運びや保険の解約よりも厄介な手続きが残っていました。それがSparkonto(預金口座)の解約手続きです。

先月28日に解約方法を調べに銀行に行ったら、何やらややこしいことを色々言われたもののとりあえず解約はOKとのこと。

最初は「滞在費が入っているんだったらビザ係に口座を閉じる許可を貰ってこい!!」とかごちゃごちゃ言われましたが、

結局「Exmatrikulationsbescheinigung(退学証明書)を持ってくれば何時でも解約できる」ということになりました。

そう、わざわざ町の外人局に知らせることなどないのです。Exmatrikulation(退学)するという証明には色々意味があります。

ただ大学の籍を抜くだけでなく、そうすると滞在目的が消滅しビザも自動的に無効になってしまうのです。

だから、わざわざ町の外人局に一筆書いて貰わずとも口座を閉じることが出来るのです。

 

さて、銀行には朝9時頃向かいました。家から歩いて10分ぐらいのところです。

先月28日に世話してくださった行員さんのところで解約手続きをするようにという指示が出ていました。

同僚だと事情がよくわからないということで。ラッキーなことに、同じ行員さんが窓口で業務されていました。

 

口座を解約したい、そしてExmatrikulationsbescheinigungを持ってきた旨を告げると早速解約作業が始まりました。

しかし、何分たてども終わらない。一つのディスプレイを行員さん3人が囲み、あーでもない、こーでもないと議論が勃発。

別室にいた行員さんを呼び出し、その方がどこかに電話をし始めました。手順の説明を受けているようでした。

それでも一向に進まない・・・。受付窓口では埒があかず、とうとう別室に消えてしまいました。さらに10分待たされることに。

「ほんとに今日中に解約できるのか」「土壇場で解約無理とか言われることないだろうか」等々、すごく不安でした。

しばらくしたら、その別室から歓声が聞こえてきました。どうやら何かが上手くいったみたい。

再び行員さん達は窓口に戻り、口座にあるお金の払い戻し作業を始めました。この時時計の針は午前10時5分。

私がしたのは2種類の書類にサインをすることのみ。あとは証明証のオリジナルとパスポートの提示ぐらいでした。

 

1時間ほど経過してようやくお金が戻ってきました。手数料なのか、実際口座にあった額よりも数ユーロ減ってました。

 

ドイツ人がこのSparkontoを解約することは滅多いないのか、行員さんはその手続きを把握していないみたいでした。

1900ユーロ残金があり、これを家賃や健康保険料、さらにフランクフルトへの移動費と滞在費に充てないといけないので、

何がなんでも動かせる状態にしておかねばなりませんでした。これでとりあえず一安心。

 



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長く待たされて解約手続きだけでクタクタになってしまいましたがよいこともありました。
「長くお待たせしてすみませんでした。これどうぞ」という一言と一緒に手渡されたのが写真の箱。チョコレートが入っています。
ハレの特産、ハローレン・チョコレートのSparkasse特別バージョンかな。珍しいかも。

 

口座はあと2つ解約しなければなりません。PostbankのSparkontoとSparkasseの振替口座です。
振替口座の方は一度解約したことがあるので、4月に入ってからでよいかもしれません。

 
とりあえず厄介な作業を終えました・・・。あー、疲れた。
明日から荷物の発送、本格的にやります!!

2011年3月9日水曜日

Retinette IB


もう帰る間際なのでカメラは増やすまいと固く誓っていたのですが、
ドイツコダック製であるRetina 1bの描画があまりにもよかったので、もう一台集めたいなと思ってました。
そんな時、Retinaの廉価版であるRetinetteシリーズを発見。Retinette 1Bという露出計が内蔵されたタイプです。
廉価版で、市場に流通していた量も多く、価格も他のドイツコダック製のカメラに比べたらリーズナブル。




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一眼レフはちょっとしたお散歩用にしては重いので、そこそこ高い描画力をもつコンパクトカメラがあればなと思ってました。
それにISO400でもギリギリ耐えうるシャッター速度を備えたものがないかなと探していたらRetinetteに出会いました。
シャッター速度はBから1/500。60年代のカメラとしてはなかなかの高スペック。
さらにゴッセン社製のセレン光式露出計が埋め込まれており、廉価版なのに贅沢な仕様になっています。


 

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レンズは名レンズを輩出しているローデンシュトック(Rodenstock)製のレオマー(Reomar) 2,8/45mmでこれまた贅沢。
シャッターユニット部分はとても複雑な構造になっており、とても40年以上前のカメラとは思えない。
絞りと露出計は連動しており、上の写真の黒いバーでファインダーをみながら調整するようになっています。
さらに露出計はフィルム感度とも連動しており、500(黒字)とDIN(赤字)の間にあるギザギザボタンを押しながら設定します。
ピント合わせは目測ですが、ゾーンフォーカスに近い作りになっています。

 


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セレン光露出計部分のアップ写真。ちょっと見にくいですが、目を凝らしてみると「GOSSEN」という文字が見えます。
ゴッセン社の露出計は単体品でも結構な値段がするのに、それが惜しげもなく使われているなんて信じられません。

 


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軍艦上部には機種名であるRetinette IBが刻まれています。Retinaは筆記体ですが、Retinetteではブロック体ですね。
こういう金属に刻まれたロゴって古いカメラ独自のもの。格好いいですね。物欲を満たしてくれます。
その右斜め上に見えている突起物はシャッターボタンです。フィルム巻き上げの部は軍艦の底部分にあります。

 


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ファインダーをのぞいてみたところ。大きくて明るいです。白枠はフォーカスフレームです。
その白枠の下の部分、真ん中がこんもり山のようになっており、左右が少し切れて黒くなっていますね。
ここで露出計の針が動くようになっており(暗くて針は見えませんが)、針が中央に来るように調整してあげます。
ピント調節時には被写界深度のこともあるので、露出決定、つまり絞り調節だけでなくシャッター速度にも注意が必要。
特に被写界深度の深い写真をとりたい時、ついつい忘れてしまいます。




作例はまもなく出来上がる予定。
一体どんな絵が出来るのか、今から楽しみでなりません。