今年は室生寺、円成寺、正暦寺、そして酬恩庵一休寺と4カ所を巡りましたが、どこも奇麗だった・・・。
11月最後の週末。最近すっかり寒くなりました。
曇り空でしたが、家族で酬恩庵一休寺に紅葉を見に行ってきました。
土曜日ということで道中および目的地が混雑していないか心配でしたが・・・。
一休寺を訪れたのは昨年以来のことで、通算2回目です。去年は電車とバスを乗り継いでやってきました。
今年は車で。運良く駐車場が空いていましたが、境内に入ると心配的中。人がわんさかいました。
観光バスが横付け・・・とかはなかったですが、新聞社主催の団体旅行客や家族連れが沢山いました。
一休寺は一休禅師が晩年を過ごしたお寺です。
入り口すぐ横には彼が生前から自分で鍬を使って造ったと言われるお墓もあり、この地で眠っています。
彼は後小松天皇の落胤と言われており、お墓は宮内庁管理となっています。
おそらくは今シーズン最後の紅葉狩りということで、レンズ3本を駆使して写真撮影を思う存分堪能してきました。
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本堂はさらに山奥にありました。奥に行けば行くほど紅葉の色合いが濃い。
そして鮮やかに。お寺のひと曰く、古木が多いらしく、それ故に色が鮮やかなのだとか。
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下山しようと思ったら、テレビ局の一団を発見。ABC朝日放送でした。
夕方のニュースの取材らしく、塚本麻里衣とかいう女子アナがレポートしていました。
テレビに出ている人だけあって違ったオーラを感じましたが、
ただのケバケバに着飾った化粧の濃いおねえちゃんでした。
テレビ映りの方がいいのかな。実物は・・・。そんなに美人さんではなかったし。
紅葉は今週いっぱいかな。今年は去年とは違った場所を巡ってみましたが、
お腹いっぱいになるほど堪能することができました。
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これを絶景と言わずして何を絶景と申せばよいのやら!!
空気は綺麗わ、建物と紅葉は美しいわで、もう言葉を失いしばし呆然となりました。
お寺の人とお話する機会があり、ここを誰にも教えたくないと仰るお客様が多いのだとか。
そりゃそうだ。こんな穴場教えたくない。混雑したら困りますもんね。
JR奈良駅に戻り、15分後に今度は正暦寺行き臨時バスに乗りました。
紅葉シーズンに運行されているバスで、この時期以外は正暦寺までバスは乗り入れません。
途中の柳茶屋というところまでしか行かず、そこから30分ほど歩かないといけません。
円成寺が奈良市内の北の果てなら正暦寺は南の果てに位置します。
バスは奈良公園を抜けると、県道をひたすら南に向かって走り、途中東に進路を変えます。
そこから細い細い道が続きます。前から自動車がきたら避けるのも難しいぐらい。
大型観光バスも乗り入れることもあるみたいで、道が狭くなるところでは交通整理が行われていました。
道幅はさらにどんどん細くなり、轟々とエンジンが唸らせながらバスは山道をひた走ります。
車窓からは赤く色づいた山肌を楽しむことができました。そしてそれがどんどん濃くなり・・・。
そして一番濃いところでバスが止まりました。正暦寺到着です。
正暦寺。山号は菩提山(ぼだいせん)。このお寺もまた古く、10世紀後半まで歴史を遡ることができます。
往時は多くの修行僧がいたそうで、山間にたくさんの建物が建っていたそうです。宗派は真言宗です。
いきなりこの鮮やかさです。向かって正面が本堂方面。右側が福寿院で、その前で拝観料を納めます。
一人500円。「錦の里」と呼ばれ、紅葉の名所として知られているところの一つなのだそうですが、
アクセスしにくい故にここもまた紅葉狩り名所として穴場中の穴場になっている模様。
その紅葉ですが、福寿院からの眺めがとにかく絶景でした!!
楼門から池を見下ろす。ここからの眺めも絶景です。
楼門の対岸。大きな蓮池が広がっています。極楽浄土を模したもので、確かに美しい。
紅葉した木々が何とも言えないアクセントになっており、水面が鏡のようになって色づいた葉が映し出されています。
さすが名勝に指定されているだけあり、とても奇麗です。浄瑠璃寺のそれも奇麗ですが、さらに洗練されている。
円成寺には残念ながら長居できませんでした。バスの本数が少ないのです。
一時間足らずの滞在の後、またバスに40分揺られてJR奈良駅に戻りました。次の目的地は正暦寺です。
今年は例年より一週間ばかり到来が早いと言われている紅葉。
昨年は11月末に見頃を迎えた各地の紅葉が、今年は今週が見頃だそうです。
というわけで、先週の室生寺に引き続き、今日も紅葉狩りに出掛けてきました。
今日訪れたところは奈良県の古寺2つ。円成寺と正暦寺というところです。
円成寺と正暦寺。奈良市内からものすごく離れており、普段はなかなか行けないところ。
特に正暦寺なんかはこの時期でないと直通臨時バスが走っていない。
オフシーズンは麓までしかバスが出ておらず、そこから徒歩で30分ほど歩かないといけない。
古寺、山寺として素晴らしいところと聞いていたので、前々から一度訪れてみたかったのですが、
今回ようやくそれが実現しました!!
まず最初に訪れたのが円成寺。ここも奈良市内から遠く、バスで40分かかります。
ちょうど奈良市内と柳生流で有名な柳生の里の中間地点にあるお寺です。
円成寺の楼門。重要文化財に指定されています。このお寺の山号は忍辱山(にんにくせん)。
寺の縁起ですが、奈良時代まで遡るそうです。聖武・孝謙両天皇の勅願で建てられたのだとか。
円成寺最寄りのバス停も忍辱山といいます。バス停から入り口まではとても近くアクセスしやすいです。
円成寺の参拝受付口。奈良県下の紅葉狩り名所では穴場中の穴場ということで、来訪者はそれなりにいました。
私が到着したのは10時半頃。その時既に5名ほど入山していました。拝観料は400円です。
楼門を本堂側から見たところ。ここの楼門はくぐれないようになっています。
境内の紅葉は少なめです。それもそのはず。境内は鑑賞のメインスポットではありません。
本堂。室町時代の作だそうです。入母屋作で妻入(屋根の正面が三角になっている)になっている建物で、
寝殿造のそれには多いものの、仏造建築には珍しいのだとか。中にはご本尊阿弥陀如来像が安置されています。
写真左は多宝塔。平成2年に再建されたもので、この中には国宝が納められています。
それは、東大寺南大門の金剛力士像を制作したとされる運慶のデビュー作である大日如来像で、
彼が20代後半に制作したもので、現存する彼の作品では最初期のものだそうです。
色づいた紅葉が全然ない訳ではなく、本堂横にはこのように美しい紅葉を見ることができます。
葉っぱ一枚一枚の色が微妙に異なっている。どうしてこのようになるのか不思議でなりません。
神様のお家です。左が春日堂、右が白山堂です。春日造社殿としては現存最古のものだそうで、
鎌倉時代の作です。こちらも明治時代の廃仏毀釈による破壊を免れたのだとか。
このお寺のハイライトは何と言ってもお庭。浄土式庭園という平安から鎌倉に造られた庭園形式で、
本堂や金堂等の寺院建築物の前に大きな池を据えた極楽浄土の世界を配置したものです。
奈良にはもう一カ所あります。昨年9月に訪れた浄瑠璃寺です。