今年は例年より一週間ばかり到来が早いと言われている紅葉。
昨年は11月末に見頃を迎えた各地の紅葉が、今年は今週が見頃だそうです。
というわけで、先週の室生寺に引き続き、今日も紅葉狩りに出掛けてきました。
今日訪れたところは奈良県の古寺2つ。円成寺と正暦寺というところです。
円成寺と正暦寺。奈良市内からものすごく離れており、普段はなかなか行けないところ。
特に正暦寺なんかはこの時期でないと直通臨時バスが走っていない。
オフシーズンは麓までしかバスが出ておらず、そこから徒歩で30分ほど歩かないといけない。
古寺、山寺として素晴らしいところと聞いていたので、前々から一度訪れてみたかったのですが、
今回ようやくそれが実現しました!!
まず最初に訪れたのが円成寺。ここも奈良市内から遠く、バスで40分かかります。
ちょうど奈良市内と柳生流で有名な柳生の里の中間地点にあるお寺です。
円成寺の楼門。重要文化財に指定されています。このお寺の山号は忍辱山(にんにくせん)。
寺の縁起ですが、奈良時代まで遡るそうです。聖武・孝謙両天皇の勅願で建てられたのだとか。
円成寺最寄りのバス停も忍辱山といいます。バス停から入り口まではとても近くアクセスしやすいです。
円成寺の参拝受付口。奈良県下の紅葉狩り名所では穴場中の穴場ということで、来訪者はそれなりにいました。
私が到着したのは10時半頃。その時既に5名ほど入山していました。拝観料は400円です。
楼門を本堂側から見たところ。ここの楼門はくぐれないようになっています。
境内の紅葉は少なめです。それもそのはず。境内は鑑賞のメインスポットではありません。
本堂。室町時代の作だそうです。入母屋作で妻入(屋根の正面が三角になっている)になっている建物で、
寝殿造のそれには多いものの、仏造建築には珍しいのだとか。中にはご本尊阿弥陀如来像が安置されています。
写真左は多宝塔。平成2年に再建されたもので、この中には国宝が納められています。
それは、東大寺南大門の金剛力士像を制作したとされる運慶のデビュー作である大日如来像で、
彼が20代後半に制作したもので、現存する彼の作品では最初期のものだそうです。
色づいた紅葉が全然ない訳ではなく、本堂横にはこのように美しい紅葉を見ることができます。
葉っぱ一枚一枚の色が微妙に異なっている。どうしてこのようになるのか不思議でなりません。
神様のお家です。左が春日堂、右が白山堂です。春日造社殿としては現存最古のものだそうで、
鎌倉時代の作です。こちらも明治時代の廃仏毀釈による破壊を免れたのだとか。
このお寺のハイライトは何と言ってもお庭。浄土式庭園という平安から鎌倉に造られた庭園形式で、
本堂や金堂等の寺院建築物の前に大きな池を据えた極楽浄土の世界を配置したものです。
奈良にはもう一カ所あります。昨年9月に訪れた浄瑠璃寺です。
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