2010年11月12日金曜日

イルメナウへ、いざ出発


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イルメナウ行きの電車は午後13時37分発だったので、午後1時半前にエアフルト駅に戻りました。町散策、慌ただしかったー。
写真はエアフルト鉄道の車両です。電化はされておらずディーゼル車です。ハレからハルツ方面へ行く電車HEXに似てますね。
結構利用者が多い路線のようで、出発前には満席になってしまいました。


イルメナウまでは所要時間約1時間。電車は颯爽とチューリンゲンの森を抜けていきます。途中鉄橋もありました。
沿線の景色ですが、ハレやその周辺の集落の景色とはまた違いとても新鮮でした。なので、1時間なんてあっという間でした。


イルメナウは終着駅です。午後14時40分頃到着しました。僅か1時間で天気が悪くなり、降り立った時凄く寒かったです。
用意してきたGoogle地図と人の流れを頼りに町の中心部を目指しました。目抜き通りあたりまでは簡単に着けたものの、
地図には細い通り名が記されていなかったために、同じ道を行ったり来たりして、目的の場所に辿り着くまで結構大変でした。


イルメナウは高台にある町で、市街地に進むにつれてどんどん道の傾斜が急になります。
今回訪れたカメラ屋さんも町の中心地よりもより高いところにあり、ちょっとした登山感覚を味わえました。
日頃運動不足のみにとっちゃキツかったけど・・・。


カメラ屋さんに到着したのが約束の時刻午後15時の5分前。お店の名前と営業時間が掲げられた扉を発見したものの何か変。
玄関にしてはみすぼらしすぎる木製の扉でした。「ホントにここなのか」と不安になりましたがノックして開けてみることに。 
この扉は玄関ではなく敷地への入口扉でした。中はいると、ごくごく普通のお家と広い庭がありました。


ドアの開け方がよくわからなかったので、ライオンの口に付いた輪っかをこつんこつんを叩き鳴らしてみたところ、
窓からおじさんが顔を出して「ドアは押すんだよ」と教えてくれました。中にはいると左手にさらにもう一つドアがあり、
その先にようやくカメラ工房とおじさんを見つけることができました。


いかにもカメラ工房といった感じで、ショーケースにはカメラ博物館にありそうな古いDDRカメラが展示されていました。
これまでウェブサイトでしか見たことがない大柄な6 x 6サイズのブローニーフィルムを使う中判カメラもありました。
他にもPraktica Bシリーズ、Exa 1b、Exa 1cなども展示されていました。さすがDDRカメラを専門にするお店だけあります。


まずは先日ライプツィヒで購入したExa 1aの様子をチェックして貰うことにしました。
シャッター速度、レンズの絞り、フィルムの巻き上げ等を見てもらいましたが、シャッター速度、フィルムは問題なしとのこと。
シャッター速度なんてどうやって計測するのかって思いましたが、ちゃんとそういうった機械があるようです。すごい。


しかし、レンズの絞りに問題発覚。絞りを開放状態では使い物にならないとのこと。つまりF2.8の時。
一昨日、天気が悪い時に絞り開放で何枚か撮影してみたのですが、尽くピンぼけに見舞われたのもどうもそのせいらしい。
Meyer-Optik Domiplanは巷の評価どおり廉価レンズで質が悪いとのこと。ZeissのTessarに替えるよう勧められました。


とはいうもののExaktaマウントのTessarって入手しにくいのです。おじさんも「今、流通してるのかわからん」とのことでした。
でも、F値を4以上にすれば問題なく撮影できるので、Meyer-Optik Domiplanはしばらく使い続けてもよいみたい。
確かに、最初に試し撮りした時のF値は5.6~11でとても綺麗に撮影できていたから。Tessar、追々探すかー。


さて、いよいよ本題。Praktica L2とのご対面です。以前ライプツィヒのお店でMTLモデルを触らせてもらったことがありましたが、
その時の印象が「重い」でした。とにかくズシリとくる重さでした。Exa 1aもそれなりに重いですが、それ以上だったかも・・・。
しかし、L2はMTLモデルに比べて軽い軽い。「同じLシリーズでもこうも違うものなのか」と驚きました。


このPrakticaは基本レンズにMeyer-Optik Domiplanを搭載するモデルではなくてTessar搭載モデルなのです。
「やっぱりイェナのTessarはいいよー」とおじさんも一押し。私も購入を決めたのはTessarが付いているからでした。
Praktica L2の価格ですが70ユーロでした。その内訳は恐らく本体20ユーロでレンズが50ユーロぐらいだと思います。


一通り操作方法及び注意事項などの説明を受け(別記事で紹介します)購入を決定しました。
カメラ本体だけを渡されそうになったので「ケースありませんか」と申し出ました。でないと、持ち帰る際に困るので。
「ケースあるかな。ちょっと待ってて」とおじさんはちょっと困っていましたが、別室から新品ケースを持ってきてくれました。


Praktica Lシリーズ用の純正ケース。 新品故にケースがまだ堅く、なかなかカメラが収まらず、
さらにカメラとケースを固定するネジ部分が少しかみ合わず収納が大変でしたが、何とか使えるようになり一安心。
純正だし高いかなーって心配しましたが10ユーロでした。安い。ストラップも付いており申し分なし。



お金を払い、お礼を述べて店を後にしました。
近くのドラッグストアでフィルムを購入して早速撮影してもよかったのですが、
折角イルメナウへ来たのだから、少し観光してみることにしました。



続く

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