2010年11月28日日曜日

靴の町 ヴァイセンフェルス


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今日は朝からよいお天気に恵まれたので、ふらりと思いつきの小旅行に出掛けました。
場所は、7月にSachsen-Anhalt-Tag(ザクセン=アンハルトの日)が行われたヴァイセンフェルスです。
この時の目的は主にお祭りのメインイベントである仮装行列をみることだったので、観光は殆どしませんでした。
なので、もう一度訪れてじっくりと町を散策したいなとずっと前から思っていました。
 

駅舎(写真)のすぐ前にはザーレ川が流れており、ハレと同じザーレ河畔の町です。
歴史は古く、今年で市政825年なのだとか。ザクセン=アンハルト州のブルゲンラント州に属します。
2本の交易路が走り、また地理的にも好条件ということもあり、古くから職工の町として栄えてきました。
17世紀後半頃から石炭が採掘され、19世紀中葉以降工業都市として急激に発展します。
その中でも特に靴産業が盛んで、第二次大戦後にDDRによって靴工場は公営化され、全DDRの靴のうち、
75%がこのヴァイセンフェルスで製造されたのだそうです。DDRの靴コンビナートというところでしょうか。

しかし、ドイツ再統一後は伝統的な靴産業も世界レベルの競争には勝てず没落の一途を辿ることになります。


お昼ご飯をクリスマス市で軽く済ませ、12時22分の電車に乗りました。所要時間は約30分。
週末ということで電車はほぼ満席状態でした。私は進行方向に向いた対面座席に座っていましたが、
あっという間に向い側の席も埋まってしまいました。私の前に座ったのは荷物をたくさん持った年配の女性でした。

今日は絶好の写真撮影日よりということで、今日は小型の(だけど重い)Exa 1aをお供に連れて行きました。
カメラケースを鞄と一緒に隣の座席に置いていると「随分古いカメラね」とそのお向かいの女性に 話しかけられました。

「先月ライプツィヒで買ったんです」

と説明すると、

「うちにもあるけど、使い方が難しくてタンスにしまってあるわ。露光計がないと撮影大変だし、私には無理」

などとカメラを切っ掛けにお喋りが始まりました。結局到着まで15分ぐらい世間話に花が咲きました。


たまたま合い席になった人と話が弾むなんて、何か本格的な旅のような感じで嬉しかったなー。



そうこうするうちにヴァイセンフェルスに到着。帰りの電車の時刻を手帳にメモり、
ふらりふらりと散策を始めることにしました。

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