2010年11月12日金曜日

Prakticaを求めて

DDRカメラ、続編です。

先日購入したExa 1aはイハゲー製でした。イハゲーはDDR時代、オランダ資本だったため民営企業でした。
となると、次は国営企業であったペンタコン人民公社で作られたカメラを手に入れたくなるものです。
イハゲーも70年代初頭にペンタコンに吸収されるので、Exaも結局ペンタコン製になっちゃうのですが、細かいことは抜きで。

そのペンタコン人民公社ですが、ヨーロッパ最大のカメラメーカーでした。 過去形なのは今はもうないメーカーだからです。
ドイツ再統一後に競争力を失い、1990年に解散しちゃいました。これは同時にドレスデンでのカメラ製造の終焉を意味します。


ペンタコン人民公社の主力製品はPrakticaシリーズです。
Prakticaシリーズには戦前のものまで含めると様々なモデルがあり、熱心な収集マニアもいるほど。
今回私が欲しかったのは、Exa 1a同様、電子制御が一切ないフルマニュアルのPrakticaです。
Exaのところでも書きましたが、電子制御が付いたカメラは電池調達の面で後々厄介なことになりそうなのでパスすることに。
調査した結果、60年代のFXシリーズ、そして70年代のLシリーズが私の希望に一致するということがわかり、
どこぞでよいものがないかネットで物色していました。


その時、Ilmenau(イルメナウ)というチュービンゲン州の小さな町に、DDRカメラを専門に扱うお店のサイトを見つけました。
1961年以来、主にペンタコン社製のカメラ修理をされているお店で、 サイトにはカメラ販売もしているとありました。
DDRカメラ専門店故によい状態のものが手にはいるのではないかと思い、上記のシリーズがあるか問い合わたところ、
1970年代中盤頃に製造されたPraktica L2という機種なら用意できるというお返事を頂きました。


精密機器故に郵送は心配ですし、ハレから電車で3時間ぐらいのところにお店があるので、直接訪問することにしました。
 



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イルメナウはチューリンゲン州の州都エアフルトの南にある文豪ゲーテと大学の町としてしられています。
中世には銀鉱山と銅鉱山で栄えましたが、掘り尽くされてしまった後町は衰退し、町の復興にゲーテも尽力したそうです。
また、フランクフルトからライプツィヒを結ぶゲーテ街道の町の一つとしても有名です。


ハレからのアクセス方法ですが、鈍行列車(RB)でエアフルトまで行き、そこからエアフルト鉄道という私鉄に乗り換えます。
エアフルトに訪れるのは2年ぶりなので、ちょいと家を早めに出て市内を巡ってきました。

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