2010年11月12日金曜日

Praktica L2


約10時間に及ぶイルメナウの旅、何とか無事終了しました。

さて、今回手に入れたPraktica L2の紹介です。



s201001111DSCF2499 
これが今回手に入れたPraktica L2です。Prakticaシリーズは計4世代あり、これはその第2世代目の機種だそうです。
1975年から1980年代にかけて製造されたもので、Prakticaシリーズの中では比較的評判のよいボディーみたいです。
というのも、70年代頃からDDR産のカメラの質が計画経済の行き詰まりから徐々に落ちてきたころらしく、
中には箸にも棒にもかからないような酷いモデルもあったそうです。


このPraktica L2、世界初のペンタプリズム式一眼レフカメラの血統を受け継ぐ由緒正しい機種です。
今日出回っているマニュアル、デジタル一眼のご先祖様、みたいなものかな。


レンズはCarl Zeiss Jena Tessar 2.8/50です。ドイツカメラといえばやっぱりこのレンズが定番ですね。
レンズマウントはM42。初期の一眼レフではスタンダードだったマウントで、たくさんの種類のレンズが作られました。
絞りは自動絞り(Auto)とマニュアル絞り(Manual)を選べるようになっています。自動絞りというのは、
ファインダーをのぞいて構図を決めてる間は開放で、シャッターを切ると指定した絞りで光を取り込むという機構です。


シャッターレリーズはレンズマウントの左側に、それも斜めに付いています。この斜めタイプはペンタコン独自のものです。




s201001111DSCF2524
軍艦上部。今出回ってるデジタル一眼なんかに比べたら作りはほんと簡素で面白みもなにもないかもしれません。
手前からシャッターレバー、シャッター速度調整&フィルム感度調整ダイヤル、そして一番奥がフィルム巻き取りです。
シャッター速度は1/1000まであり結構本格的な一眼レフです。レンズとの組み合わせで色んな絵が撮れるかもしれません。




s201001111DSCF2550  
カメラの底の部分にはPentacon Made in German Democratic Republicと刻印されています。英語での刻印は、
恐らくペンタコン製のカメラが当時西側諸国にも輸出されていたからだと思われます。
そして、その文字の隣には、ペンタコン本社ビルを形取ったペンタコンマークが付いています。本物のPrakticaです。



撮影テストをいつにしようか現在検討中。
いい絵が撮れたらすぐに公開します。

0 件のコメント:

コメントを投稿