2010年12月24日金曜日

造船の町 ロスラウ


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造船工場は規模を縮小して、今日ではヨット工場として稼働しているとのことです。

この裏手に造船博物館があるそうなのですが、特別な日しか開いていないらしくこの日は入れませんでした。

 



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造船所下にかつてあった港付近から撮影した鉄道橋。デッサウ方面からの電車はこの鉄道橋を渡ってやってきます。

友人のおばあさんは、子供の頃よくこの場所で泳いで遊んでいたのだとか。川の流れに逆らって対岸まで渡ったなんて凄い。

友人も子供の時、この辺りでよく船の進水式を見に行ったと言ってました。

 

河畔を離れ、友人がかつで住んでいた地域に連れて行ってもらいました。

その近くに今でも連絡を取り合っている幼なじみが住んでいるとのこと。最近連絡が来ないので心配しているとのこと。

その幼なじみが住んでいる集合住宅にも寄ってみました。結構大きい敷地に3階建て程の集合住宅が建っていました。

裏手には中庭がありが、そこで友人は幼なじみとよく遊んだのだそうです。

しかし壁が崩壊し、ドイツが再統一された後、そこの住人は幼なじみの家を除いて全部西側に引っ越していったとのこと。



「悔しいね。子供時代の思い出の場所がこんなだよ。みんないないんだよ。悲しすぎる。泣けてくる」

無惨に変わり果ててしまった、昔の思い出がいっぱいつまった場所を目の前にして友人は悲しげでした。



自分が住んでいた国がある日突然なくなる・・・。友人はそういうことを物心が付いた頃にしっかり経験しているのです。

しかし、子供心によくわからなかった部分もあるのではないでしょうか。

それまで仲良く遊んでいた友達とその家族が、ある時期を境に続々と自分の周りを去っていく・・・。

まわりの大人達は国営工場の閉鎖で職を失い、急激な西側文化の流入に戸惑いを見せている・・・。

大人の事情で子供の心には何かよく理解できない寂しさと悲しさだけがたまっていく・・・。そんな感じだったのかな。




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その後友人宅に戻りお昼ご飯を頂き、身支度を調えて3日間お世話になった友人宅を後にしました。

なんか実家に帰ったような雰囲気で3日間過ごさせてもらい、苦戦続きだったこの一年の疲れを癒すことができました。

友人と彼のおばあさんの手厚いもてなしにホントに感謝です!!

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