2011年2月18日金曜日

交響詩 『真昼の魔女』


気持ちは既に明日のコンサートにあり、今から楽しみで仕方ありません!
クラシック音楽のコンサートは去年の9月、ハレのヘンデル・ホールでマーラーの巨人を聞いて以来です。


予習というわけじゃないけど、YouTubeでドヴォルザークの楽曲をあれこれ聴いていたら珍しい曲を発見。
2003~4年の冬学期に今回の長期滞在の布石となる4ヶ月間のハレ滞在の折、
2003年11月のコンサートで聞いた交響詩『真昼の魔女』という曲です。この時も確かドヴォ一色のプログラムだったな。



この曲、2003年のコンサートで聞いた時かなり嬉しかったのを覚えています。なぜなら、演奏機会がないのか音源も少なく、
コンサートのプログラムでも殆ど見かけることのない曲だったからです。鑑賞機会に巡り会えるなんてラッキーです。
コンサートで行く前から知っており、色々と思い出のある曲です。


標題音楽故、曲は一つのストーリーに基づいて構成されています。

舞台は母親と子供が暮らす昼下がりのお家。曲は言うことを聞かない子供を母親が何度も叱るシーンから始まります。
木管楽器の演奏は子供の主題。その後に続く弦楽器がガシガシ奏でる主題は母親の叱責の主題。
全然言うことを聞かない子供に母親は「いい子にしてないと、真昼の魔女がお前をさらいに来るぞ」と言い、子供を脅します。
加えて、母親は魔女について色々悪口を言ったのです。


母親の悪口が耳に入った魔女は腹を立て、母親と子供の前に姿を現します。
曲の中間部でガラリと雰囲気が変わる部分があります。弦楽器はミュート(消音器)をつけての演奏。
その後、ファゴットとバスクラリネットによるおどろおどろしいメロディーが登場します。
ここは魔女の登場シーンです。


魔女は子供を殺そうとしますが、母親はそれを必死で守ります。
魔女も必死。母親も必死。しかし、魔女は子供を殺してしまい、それに歓喜した魔女は踊り狂います。
魔女と母親の戦い、そして魔女の踊りはこの曲の最も盛り上がる場所。
この場面では変拍子が用いられ、その様が如実に描かれています。


教会の鐘が12回なると魔女は姿を消さねばなりません。
魔女と激しい攻防戦を演じ、意識を失った母親は目を覚ましますが、子供は既に死んでいた・・・。
上の動画は丁度教会の鐘が鳴り終わるところで終わっています・・・。



明日のコンサートでは上演されませんが、気になったので紹介してみました。
明日は謝肉祭、ヴァイコン、そしてドヴォ7です。ヴァイコンよりもチェロコンの方がよかったな・・・。

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