2011年2月1日火曜日

大学院の徒弟制度廃止?

“徒弟制度”や修士論文の廃止求める 大学院博士課程で中教審答申

産経新聞 1月31日(月)22時20分配信

中央教育審議会は31日、大学院博士課程で、院生が1人の教員に師事して研究を手伝いながら指導を受ける“徒弟制度”や、特定のテーマに絞り込んだ修士論文の廃止などを盛り込む大学院教育改革策を高木義明文部科学相に答申した。
博士課程修了者が民間企業で敬遠される傾向があり、国際社会で活躍できる人材育成も不十分という批判が出ていることから、幅広い分野の研究をさせることで、企業などが求める人材育成を目指す。答申を受け、文科省は具体的な制度改革の検討に入る方針。
答申では、博士課程の院生が、1つの研究室にだけ属して1人の教員から指導を受ける現行制度からの転換を提言。複数の研究室で指導を受けながら学位を取得するように求めている。
また、5年制の博士課程の2年修了時点で、特定の研究テーマについてまとめる修士論文を原則的に廃止。代わりに幅広い分野についてテストやリポート審査を行う「クォリファイング・イグザム」の導入を求めている。
ただ、博士課程とは別にある修士課程は今後も存続するため、同課程での修士論文などは存続を認める。
新しい制度は、トップレベルの大学院教育を推進するために、各大学院の中から指定される「リーディング大学院」などで先行して導入される見通し。

 

なんかツッコミどころ満載の中教審答申を目にしてしまいました。

これ「徒弟制度」自体は別によくって、博士・修士課程の院生を担当する教授の資質が問われる問題では。 


古くさい頭の教員をどんどん追い払って、大学院内の代謝をよくする方が先決のような気がします。
例えば、修士にしろ博士にしろ、学位取得経験者を重視して、これから取得を目指す人のサポート役に回すとか。

「若い血」を入れる方法、活性化させる方法はいくらでもあるはず。


さらに、学内の「政治ごっこ」に明け暮れてるとか、
過去の自分の業績、権威を振りかざして、学生を「小間使い」のようにしか見ない、常に上から目線の教員を、
まずは排除していくほうが重要なんじゃないかな。
「権威」「権力」の上にふんぞり返って「何様なんだ」という連中、よく見かけます。日本の大学では特に。
こういう連中、ほんとに迷惑ですから。日本の政府の縮図のよう。いつまでもそこに留まりたがる。


それにみんながみんな「国際社会」で活躍できなくってもよい。
「日本という国がどうしたらよくなるか」という教育を基本に据え、その策を練り、それを実践できる人材を育てるべきでは。
猫も杓子も国際社会、国際社会じゃ、日本も知らないし世界も知らないという中途半端な人材が出来るだけ。
日本についてのイロハも知らない状態で、日本の国益のためにならない国際社会での活躍では意味がありません。
まずは日本のよいところ、悪いところについて客観的に学び、日本を知ることがスタート地点だと思います。




民間企業もよい人材が欲しかったら、
研究畑で育ってきた教員を辞めさせて、企業側から教員として人材を送り込んだ方がいいのでは。極論ですが。
でも「民間企業にとってよい人材」って一体何なのでしょうか。

ただ会社に文句を言わない「社畜」が欲しいだけでは。

「狭い分野で使えない」云々は口実で、自分の頭で考えられ、口答えされる人材はいらないということじゃないのかな。
情報収集の方法、プレゼン能力、あるプランを実行するための段取りの建て方等、
大学院で普通に真面目に過ごしておれば大卒の人達よりも身に付いているはず。
修めたテーマは直接生かせずとも、そこに至るまでのプロセスとそのプロセスを遂行してきたスキルは高いはず。



どんどんおかしな国になってますね、日本。

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