2011年4月18日月曜日

ドイツで過ごす最後の週末


s201100417DSCF3927

ドイツ滞在、いよいよ残り一週間を切りました。そして迎えた最後の週末。
日本と違でもありドイツで素晴らしいのは週末の雰囲気。土曜日と日曜日のメリハリ。これが私は好きなのです。
土曜日はショッピング等で町が賑やかになり、日曜日はお店が閉まり町が静かになります。
「休息日」とでもいうといいのかな。どこにいっても店が開いてる日本と違い、ノンビリ心を落ち着かせて過ごすことができます。



しかしながら土曜日は私にとって帰国前最後の試練でした。
前日、荷物を詰めている時にホコリを吸ってしまい、アレルギーで気管がやられてしまいました。
咳は出るわ、血の味がする痰は出るわ、連日の撤収準備で疲れているのに横になって休息ができない・・・。
横になろうとしたら息が半分しかできない。無理な呼吸と激しい咳で体力はどんどん奪われる。

 

「あーしんどい」と文句でも言える、聞いてくれる相手の一人でもいればいいのですが、残念ながらいない。
毎度毎度ほんとに辛く、決して大げさではなく「死」というのが頭をよぎります。

 

咳が止まって普通に普通に呼吸ができるようになったからよいというものではありません。
金曜日の午後にしんどくなったら、土曜日はほぼ一日中フラフラでした。思考力、集中力、記憶力、どれもだめになる。
それでも「時間はおしてるので体に鞭入れて準備しないと・・・」と無理するとミスの連続でした。
このブログも、日本語がいつも以上に変かもしれません。言葉も・・・、なんか頭の中でまとめにくいのです。

 

午後2時ぐらいまでヘロヘロの状態が続きましたが、すぐ体制を建て直さなければなりませんでした。
午後3時前に先週ヴェルリッツ庭園王国観光でお世話になったドイツ人の友人にプリンタがスキャナを取りに来るからです。
その他に、中型のフライパンをも貰ってもらうことになっていました。

 

私の家の玄関まで取りに来てくれ、その後一緒に彼の家まで運びました。
友人はお茶菓子を用意していてくれ、ちょっと遅いですが久々にお茶を楽しみました。
それから午後5時半頃、これまで行ったことがなかったHeide(ハイデ)の森へ散歩に出掛けました。

 

Heideという地域はハレの北西部にあり、大きな大きな森があります。
とても広く、迷子になったら困るので、行ってみたいと思いつつ、一人ではなかなかいけませんでした。
友人のジョギングコースらしく、今回連れて行ってもらうことに。

 

かつてこの地域には旧ソ連軍の軍事基地があったらしいのです。
そして森は旧東独、ハレ県の人達にとって「憩いの場」だったそうです。綺麗に散歩道が整備されています。
ドイツは午後6時~7時でも十分明るいので、物音一つしない静かな森中での散歩を満喫することができました。

 

その後友人宅に戻り、友人が「今日は夕飯作るから食べていけよ」と勧めてくれ、ジャガイモ料理をご馳走になりました。
引き取ってもらったフライパンが深めで蓋付きなので「これいいね、今日の料理に早速使う」と喜んで使ってくれました。
こういうのって嬉しいものですね。元々友人は料理人になりたかったのだそうです。
彼の祖父、叔父さんがレストランの現役シェフで、その姿を見て子供時代を過ごしたからだそうです。
しかし、進路を決める際にお祖母さんに「シェフは苦労するからお前は大学で勉強しろ」と大学進学を勧められたとのこと。

 

料理の手際は毎日料理してるだけあり見事でした。
私もタマネギ切り手伝いました。彼は日本にいた時、日本の包丁を一通り揃えたらしく、今回それを使わせてもらえました。
ちゃんと手入れされてあり、さすが切れ味は最高でした。ドイツ製の包丁とはなんかやっぱり違うんです。

 

週末の初日、美味しい夕食をご馳走になり、幸せな時間を過ごすことができました。
帰りの路面電車の中、こういう週末、ドイツの週末がもう終わっちゃうんだなーと思うと、さすがにちょっと悲しくなりました。

 

日本ではどの様な週末を過ごそうか・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿