2011年4月18日月曜日

Landesmuseum für Vorgeschichte 州立考古学博物館


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日曜日は一人で町の博物館巡りを計画していました。まだ幾つか行ったことのない博物館があったからです。
今回訪れたのは先史博物館、いわゆる考古学博物館です。ザクセン=アンハルト州が出資する州立の立派な博物館です。
建物は20世紀初頭にヴィルヘルム・クライスという人物によって設計され、建てられたものだそうです。
内部は吹き抜けになっています。

 

今回見たかったのはネブラ・ディスク(Himmelsscheibe von Nebla)ものです。3600年前に作られた天文盤です。
2002年にドイツのザーレランド地方にあるネブラという街で見つかったものです。
考古学だけでなく天文学、宗教学に衝撃を与えた一品だそうで、発掘地のネブラではなく今はハレで展示・保管されています。
日本でも愛知万博の際に展示されたのだとか。

 

大きさは32センチ、重さは2㎏のブロンズ製です。
ネブラ・ディスクの詳細はドイツ総領事館のサイトで説明されているのでURLを貼っておきます:

http://www.osaka-kobe.diplo.de/Vertretung/osaka/ja/newsletter/NachrichtenD/2009/HimmelsscheibeNebra.html

 

ネブラ・ディスク以外にも、ザクセン=アンハルト州で発見された旧石器時代から青銅器時代の遺跡が紹介されています。
この地域は特に泥炭がたくさん取れる地域故に、多くの動植物の化石が見つかり、遺跡類の保存状態もよいみたいです。
日本の先史時代にも登場する鏃(やじり)や動物の解体用の刃物等に用いられた打製石器も多数展示されています。
こういう石器類って日本もドイツもそんなに変わらないのには驚きでした。互いに距離が離れているにもかかわらず・・・。

 

あと、巨大マンモスの全身骨格標本なんかもありました。
数十万年前はここ中部ドイツの地にも野生の猫、熊、オオカミ等々が生息していたそうです。


原始時代の生活風景も紹介されていました。荒れた土地を鍬を持って耕したり、動物を追い掛けたり・・・。
そういうのを見ていると「我々のご先祖様、人間って一体何を目的に生きてきたのか」ということを考えてしまいました。
それは現代人にもそのままぶつけられる疑問ですが・・・。

 

じっくり考えてみたいな、この疑問。

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