2009年12月26日土曜日

wizpyをめぐる顛末

丁度11ヶ月前。いつも利用しているらばQやGIGAZINEで興味深い記事を見つけた。
wizpyという小型マルチメディアプレーヤーがAmazonで投げ売りされているというものだった。

2007年に発売されたもので、当時は通常価格で30000円近くしたものが、
なんと3100円までに値下げされたのである。
小型音楽プレーヤーは既に2つ(一台は懸賞で当たったもの)を持っている。
しかし、このwizpyには普通の小型プレーヤーにはない特殊な機能がついている故に興味を持った。

発売元はターボリナックス社。TurbolinuxというOS開発に関連する日本の会社である。
この小型音楽プレーヤーにはなんとこの会社が開発したTurbolinuxというOSが入っており、
普段使っているWindowsのパソコンに繋ぐだけでLinuxの環境が使えるというものなのである。


s20091226RIMG0488この手のひらサイズのプレーヤーにOSが入っているなんてにわか信じがたい話である。
PCに接続し、この中に入っているOSをPCのハードウェアを使って立ち上げるのである。
PC環境は(Linuxだが)全てこの中に保存される。
故に、いつでも色々な場所で各々個人のPC環境が利用できるのである。
出先でちょっと自分のPC環境を利用したい時など便利。

OSだけでなく使えるソフトも幾つか入っている。
OpenOffice、Skype、Firefox等々。日本語入力システムはATOKである。
なかなかやってくれるではないか!!

データ類はPCではなくてこのwizpyに保存される。接続先のPCのHDDは全く使わない。
音楽プレーヤーとしてではなく、私が着目したのはwizpyのこの機能である。
数年前に購入した薄型ノートPCのHDDが最近故障気味。いつクラッシュするかわからない。
このwizpyを使えば、HDDの故障云々関係なくその薄型ノートPCを利用できる。
データの出し入れはwizpy内でおこなわれるのだから。


大きさはiPod nano程度。重さは50グラムほど。コンパクトだ。
小型だが有機EL搭載でavi形式の動画も再生できる。


日本に到着した17日に初めてこのwizpyとご対面。
あれこれ機能を試し、PCとの接続も試みたが、音楽ファイルを転送したら動かなくなった。
3100円だし、所詮玩具みたいなものなのかなと諦めかけていた。
修理を出すにしても、ターボリナックス社のサイトでも既にwizpyのサポートは終了している。
しかし、シリアル番号があればwizpy clubの会員なれるのことだったので取りあえずなってみることに。
すると、その会員サイトにサポートは終了したものの、
購入一年以内の故障であればサポートセンターに送り届ければ、
修理あるいは新品交換を受けつけてくれるとのこと。

問い合わせフォームがサイト内にあったので、症状を細かく記述して送ってみた。
翌日返事が届き、そのメールの中に商品の送付先が書かれてあった。
再度商品を一度送り返す旨を連絡し、先週の日曜日に発送した。
そして今日、修理が終わり手元に戻ってきた。


「もうダメだ、安物買いの銭失いとはこのことか」と半ば諦めていた一週間前。
しかし嬉しいことに戻ってきたものは完璧に修理されていた。
音楽を取り込んでも問題ないし、動画も再生できる(avi変換が結構面倒だけど・・・)。
それにLinuxを立ち上げることもできた。

シリコン製のケースが同封されていた。
かつて市販されていたようだが、大概のものはあるAmazonでももうとっくに取り扱いされていないもの。
1年前、Amazonでまだ取り扱いされてた時1500円ぐらいの値を付けていた結構高価なものだ。
なんかただのオマケのような感じがしなかった。
ひょっとしたら、元々初期不良で、そのお詫びの意味を込めてのものなのかも。。。


なにはともあれ、無事戻ってきてくれてよかった。。。
この値段で動画再生機能付きプレーヤーってなかなかない。

wizpyの愛好者も結構いるらしく、様々なサイトで使用法など解説がなされている。
暫くの間、あれこれいじってみようかな。

楽しみがまた一つ増えた!!

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