丁度11ヶ月前。いつも利用しているらばQやGIGAZINEで興味深い記事を見つけた。
wizpyという小型マルチメディアプレーヤーがAmazonで投げ売りされているというものだった。
2007年に発売されたもので、当時は通常価格で30000円近くしたものが、
なんと3100円までに値下げされたのである。
小型音楽プレーヤーは既に2つ(一台は懸賞で当たったもの)を持っている。
しかし、このwizpyには普通の小型プレーヤーにはない特殊な機能がついている故に興味を持った。
発売元はターボリナックス社。TurbolinuxというOS開発に関連する日本の会社である。
この小型音楽プレーヤーにはなんとこの会社が開発したTurbolinuxというOSが入っており、
普段使っているWindowsのパソコンに繋ぐだけでLinuxの環境が使えるというものなのである。
この手のひらサイズのプレーヤーにOSが入っているなんてにわか信じがたい話である。
PCに接続し、この中に入っているOSをPCのハードウェアを使って立ち上げるのである。
PC環境は(Linuxだが)全てこの中に保存される。
故に、いつでも色々な場所で各々個人のPC環境が利用できるのである。
出先でちょっと自分のPC環境を利用したい時など便利。
OSだけでなく使えるソフトも幾つか入っている。
OpenOffice、Skype、Firefox等々。日本語入力システムはATOKである。
なかなかやってくれるではないか!!
データ類はPCではなくてこのwizpyに保存される。接続先のPCのHDDは全く使わない。
音楽プレーヤーとしてではなく、私が着目したのはwizpyのこの機能である。
数年前に購入した薄型ノートPCのHDDが最近故障気味。いつクラッシュするかわからない。
このwizpyを使えば、HDDの故障云々関係なくその薄型ノートPCを利用できる。
データの出し入れはwizpy内でおこなわれるのだから。
大きさはiPod nano程度。重さは50グラムほど。コンパクトだ。
小型だが有機EL搭載でavi形式の動画も再生できる。
日本に到着した17日に初めてこのwizpyとご対面。
あれこれ機能を試し、PCとの接続も試みたが、音楽ファイルを転送したら動かなくなった。
3100円だし、所詮玩具みたいなものなのかなと諦めかけていた。
修理を出すにしても、ターボリナックス社のサイトでも既にwizpyのサポートは終了している。
しかし、シリアル番号があればwizpy clubの会員なれるのことだったので取りあえずなってみることに。
すると、その会員サイトにサポートは終了したものの、
購入一年以内の故障であればサポートセンターに送り届ければ、
修理あるいは新品交換を受けつけてくれるとのこと。
問い合わせフォームがサイト内にあったので、症状を細かく記述して送ってみた。
翌日返事が届き、そのメールの中に商品の送付先が書かれてあった。
再度商品を一度送り返す旨を連絡し、先週の日曜日に発送した。
そして今日、修理が終わり手元に戻ってきた。
「もうダメだ、安物買いの銭失いとはこのことか」と半ば諦めていた一週間前。
しかし嬉しいことに戻ってきたものは完璧に修理されていた。
音楽を取り込んでも問題ないし、動画も再生できる(avi変換が結構面倒だけど・・・)。
それにLinuxを立ち上げることもできた。
シリコン製のケースが同封されていた。
かつて市販されていたようだが、大概のものはあるAmazonでももうとっくに取り扱いされていないもの。
1年前、Amazonでまだ取り扱いされてた時1500円ぐらいの値を付けていた結構高価なものだ。
なんかただのオマケのような感じがしなかった。
ひょっとしたら、元々初期不良で、そのお詫びの意味を込めてのものなのかも。。。
なにはともあれ、無事戻ってきてくれてよかった。。。
この値段で動画再生機能付きプレーヤーってなかなかない。
wizpyの愛好者も結構いるらしく、様々なサイトで使用法など解説がなされている。
暫くの間、あれこれいじってみようかな。
楽しみがまた一つ増えた!!
2009年12月26日土曜日
wizpyをめぐる顛末
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