2010年7月9日金曜日

人形劇


こういうイベントに参加すると、懐かしい人達と再会することがあります。
今日も嬉しい再会がありました。


読んでくれる人、関心を持ってくれる人は皆無だろうとは思いますが、自己満足でもいいので回顧録を綴ってみます。




今の大学に初めて在籍したのが2003年の冬学期(Wintersemester)でした。半期だけGaststudentとして登録しました。
生まれて初めて体験するドイツの大学生活。右も左もわからない時、とりあえず留学生向けの授業に出ることに。
色々ゴタゴタがあり出発が遅れ、その授業も直接先生にメールで許可を取り、3週目からの参加となりました。


私にとって最初の授業で、ヴァイマル遠足を授業が企画しているということを教えてもらいました。
しかも応募の締め切りが迫っているとのこと。旧東独での長期滞在はその時初めてだったので、
このような遠足に参加させてもらえることは色々情報収集できて貴重です。なので無理を承知で頼み込んでみました。
かろうじて席が空いていたみたいで、 ヴァイマル旅行に参加することができました。


しかし、電車の切符で不都合が生じ、私は電車での移動中はずっと引率の先生と同席しなければなりませんでした。
授業の先生と遠足の引率の先生は異なっていたのです。小柄な初老の男性で、いつも怖い顔をしていました。
「こんな先生と一緒やだな」と思っていましたが、色々話しているうちに話しやすいおっちゃんで打ち解けてきました。
「君、何年ドイツにいるんだ。ドイツ語上手いね」と(たぶんお世辞だと思いますが)褒めてくださったりもしました。


そしてその1年後・・・。現在に至る本格的な長期滞在が始まりました。
とりあえず耳慣らしの目的で、再び外国人留学生用の授業に出ることにしました。友達もできるかもしれないので。
何と、その授業の先生、ヴァイマル旅行時の引率の先生だったのです!!


「君、まだ戻ってきたのかねー」と覚えてくださって感激したのですが・・・。
どんな授業されるのか興味津々だったのですが、ちょっとでも私語しようものなら「うるさい!!」と怒鳴りつけられるわ、
毎回毎回テストするわで、そりゃ厳しい授業でした。


その授業でも、旧東独を代表する町であるライプツィヒ、ドレスデンの遠足がありました。引率担当はもちろんその先生。
その先生はドレスデンで生まれ、ライプツィヒ大学で学ばれた故、ガイドは聞き応え満点。素晴らしかったです!!
ライプツィヒを訪れた時でした。私が「クラシック音楽が好きです」というと「パンフレットと絵葉書あげるよ」と、
クラシック音楽の殿堂ゲヴァントハウスのパンフレットと絵葉書をプレゼントしてくださったのを今でも覚えています。


その後先生はGermanistisches Institutを定年で退かれ、町でごくたまにお会いする程度になりました。


まぁ、何かと私にとって印象深い方だったのです。そして今日、偶然にも再会することができました。
前回町でお会いしたのが2年前。かなり久し振りです。顔はちゃんと覚えてくださっています。よほど印象深いのかな。


2年前、心臓のバイパス手術をされると仰っていたので心配していたのですが、大変お元気そうで安心しました。
帰り際、挨拶しにいったら「君が今日ここに来てくれて、会うことができてホント嬉しかった」と、
本当嬉しそうに、握手していた手を何度も何度も強くにぎりながら仰ってくださいました。何かジーンとしました。





前置きは長くなりましたが、午後9時頃から建物内で色々な催し物が行なわれました。



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私が所属するAltgermanistik(いわゆる古典ドイツ学)のアシスタント達による人形劇です。
赤い服のお兄さんは、Germanistisches Institutにある図書館の司書さん。いつもお世話になってる方です。
エジプト人の友人は長男を連れてきていました。私より一つ年上の彼には既に子供が3人います。
万年独身の可能性が高い私・・・。いったいなにをしているのやら。




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他にも、中庭で即席のコンサートも催されました。一般の住宅地を改造しただけの研究棟なので、
このような中庭なんかもあります。未だにこの建物の構造、よくわかりません。



スロバキア人の友人はこの時点でビールの量が4リットルを超え、すっかり酔っぱらいモード。
あ、私も「久し振りだからどうかなー」と思いつつも、ビール一本飲んでみることに。ホントいつ以来だろうか。
500mlのビールを一本空けるのは大変でしたが、喋りながら飲んでいたので悪酔いはなかったです。



でも、明日もアシスタントの方と予定があるので、午後10時半頃Germanistisches Institutを後にしました。

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